“南米の富士山”と呼ばれる山があるのをご存じでしょうか?
エクアドルにあるサンガイ山は、世界遺産「サンガイ国立公園」にあります。
TBSの人気ドキュメンタリー番組『世界遺産』では、4月2日に放送1000回を迎えます。それを記念して、番組では、4月2日、9日の2週にわたって、スペシャル番組「標高5260m! 南米の富士山の頂へ」を放送します。
番組特集ページにて、担当の江夏ディレクターにインタビューさせていただきました。
頂上に頂く雪、青く見える火山灰の山肌、緩やかに広がる裾野と、見た目は本当に富士山を彷彿させる美しさです。しかし、ここを訪れる人はほとんどいません。
理由は次のとおり。
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■今も噴火が続く活火山で非常に危険
休火山の定義が云々という話題がありましたが、サンガイ山は紛うことなき活火山です。危ないです。
■標高が5260メートル
高いです。高山病まっしぐらです。
■まともな道がない
人が通らないのでまともな道がありません。規定ルートを進むのにも、草を刈るための鉈が必要なレベルです。
■地面がドロドロ
地面は火山灰で、雨が降るとぬかるみます。大げさでなく、田植え前の田んぼを歩いてる感じです。
■遠い
登山口から2日間歩き続けて、ようやく山の姿が見えてきます。そこから1日歩いてようやく麓のベースキャンプです。
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といった具合で、徒歩で簡単には近付くことができません。日本であまり知られていないのも頷けます。機材や宿泊用のテント、食料など、運ぶものが多いため、山の麓のベースキャンプに向かう登山チームは、馬23頭に総勢24名という大部隊でした。
さて、そんな厳しい登山ルートを越え、世界遺産撮影チームは見事、登頂に成功しました。日本のテレビカメラが頂上に到達したのは初めてのことです。番組で、ぜひそのもようをご覧ください。
番組は4月2日(日)、9日(日)の18時から、2週連続の放送です。
TBS世界遺産特集ページ「標高5260m! “南米の富士山”の頂へ」